「法音寺第3世法灯継承天童音楽晋山大法要」  

今年の開山会は晋山式となり高槻支院の団参日までに

本山より動画メッセージビデオと奉仕の募集がありました。

4月7日花祭りの講日にはお釈迦様のお誕生をお祝いすると共に

新しい山首上人様のお誕生をお祝いする為に関哉法尼様と母子会、

青年会で廣顕院日教上人様へのお祝いメッセージビデオ動画を

撮影させて頂きました。また晋山式奉仕にも参加して笑顔、

笑顔の奉仕活動をさせて頂きました。

奉仕の心構えとして今年の御法推進目標である「喜びを集める」

とし、また青少年育成も「幸せの種を蒔く」を合い言葉として

笑顔笑顔のご奉仕に当たられました。晋山と書かれた青い

Tシャツ姿が笑顔と共に光り輝いて見える晋山式となったようです。

  いよいよ団参日6月9日(日曜日)が訪れました。

法音寺の新しい時代への幕開けでもあります。

晋山式は法音寺の法灯継承の儀式であり、このような儀式に

出会える機会は稀であり人生最大の喜びであります。

梅雨の中休みは諸天善神先師先哲の大慈大悲か

雨にも降られずに暑い位の良い天候となりました。

団参バスは皆さんの大きな期待を乗せて午前7時50分に

出発しました。道中は新緑の中を水田や茶畑や鈴鹿の山並みを

眺めながらバスは一路、高速道路で本山へと向かいます。

予定通り午前10時15分頃に団参バスは到着しました。

到着後すぐに案内係の方からバスの中でガイドアナウンス

があり開山堂下へと案内して頂きました。

ここで今日一日のスケジュール説明を受けました。

早く到着出来たお陰でバザーを楽しむ事が出来ました。

境内では関東煮、ラーメン、から揚げ、ところてん、わらび餅、

飲み物、豚汁、コーヒーなど盛り沢山のメニューがあり、

皆さんには朝食となり色々と数あるバザーの中から選んで

おられました。コーヒーなども召し上がられて、

どのお顔も笑顔に溢れています。境内には中央に角塔婆が

立てられ善の糸が私達を導いてくれているかの様です。

また5色の慢幕が飾られ仏様の世界に入った様に

思わせて頂き有り難い事です。

 いよいよ午前11時から天童による「稚児行列」が始まりました。

大きいうちわ太鼓の音が徐々に聞こえて大きくなり、体ごと音に

包み込まれていきます。続いて赤色と青色の晋山旗が

若者の手によって進んできます。各支院の支院旗も2列になって

進み参道の両脇縦二列に並びました。高槻支院の支院旗も

高槻の旗手の方によって掲げられ誇らしく思わせて頂きました。

いよいよ法音寺第3世廣顕院日教上人様が境内の参道を

本堂に向かって高槻支院旗の前を悠々と歩まれました。

旗手の方は感無量だったのではないでしょうか。

御開山上人様から続く3代目山首としてお姿を見させて頂く事が

出来たことに時の流れと共に大きな喜びと感動に胸が熱くなり

涙腺が緩みます。続いて稚児行列も始まりました。

高槻支院から出られるお稚児さんもあり皆さん今か今かと

見守られています。稚児参加者の行列が見えると皆さん声援を

送ってみえました。稚児は天からの使者。笑顔一杯の親子さんや

気恥ずかしそうな小学生の子供の顔、親に抱かれた稚児も見られます。

稚児行列では皆さん大階段を上り本堂に入って合掌、献花を

行ってから退堂され大役を果し、大きなお徳を積ませて頂き、

感無量だったのではないでしょうか。

稚児3人が参加された御家族は、お爺ちゃん、お婆ちゃんと共に、

孫3人の面倒を見ながら、今日のこの稀な機会に出会えて

人生最大の喜びとなった事を家族と共に噛み締めておられ、

疲れも見せない笑顔一杯、想い出一杯の一日となったようです。

 午後12時30分、本堂では「法音寺第3世法灯継承天童音楽

晋山大法要」が廣顕院日教上人大導師の許で始まりました。

荘厳な雅楽の流れる中で、宝前を清める灑水散華が行われ

散華が舞い法要が始まりました。宝前には顕修院日達上人の遺影が

飾られています。諸仏諸尊を供養する為に振り袖姿のお嬢さんに

よる献灯、献香、献花が行われ大役を勤められました。

皆さんのお題目が流れる中、式衆のお上人方の昇堂があり、

続いて山首上人様が美しい華やかな法衣を身につけて昇堂されました。

仏の世界に包まれた堂内は神々しく感じられ、先師先達と共に

参詣者一同で、晋山式を祝う様に嬉しさと感動で気持ちが

高揚して参ります。第2世顕修院日達上人の「払子」が

島田行学上人より第3世廣顕院日教上人に手渡され

法灯継承が行われました。続いて天童二人が宝前に進み出て

天童祭文をしっかりと読みあげて第3世廣顕院日教上人様の

法灯継承をお祝いしました。晋山大法要は雅楽の流れる中、

粛々とすすみます。続いて山首上人様より奉告文が読み上げられました。

始祖杉山先生一人から始まり法音寺三徳のみ教えを福祉、教育、

救済と具現化され、今、御開山上人そして日達上人から

日教上人へと第3世に法灯が継承され、更なる法音寺門流の

益々の興隆を願い発展を誓うと言われ、山首上人様の奉告文を唯々、

聞き入り感無量となりました。法要後、山首上人様より「御経頂戴」

の問いかけがあり信徒一同は山首上人様の問いかけに対して

今身より佛身に至るまでよく法華経を持たんや否や

「よく持ち奉る 南無妙法蓮華経」

今身より佛身に至るまでよく三徳を持たんや否や

「よく持ち奉る 南無妙法蓮華経」

とお誓いをさせて頂きました。

僧俗一体となって子々孫々と伝えていかねばなりません。

 続いて山首上人様よりご挨拶がありました。

山首上人に就任して大役に身の引き締まる思いであります。

三徳開教105年、日達上人を中心に多くの先師が苦難を

乗り越えて来られた事への深々の敬意と共に先師に少しでも

近づける様に精進して参ります。

皆様と共に三徳の実践と広宣流布に精進して参ります。

皆様のご支援、ご協力を衷心よりお願い申し上げます。と

ご挨拶をされ、私達も身の引き締まる思いであります。

法音寺三徳は現世安穏後生善処の教えであります。

子々孫々とみ教えを伝えていく事の大切さを改めて感じさせて頂きました。

 本堂での晋山大法要終了後は大階段の下で、

「祝、晋山餅つき」が行われ2人のつき手の速さにビックリ、

勢いと活気に満ちたお祝いイベントとなりました。

続いて大階段の中程で菰で覆われた樽酒による

鏡開きの準備が進んでいます。いよいよ鏡開きの始まりです。

鏡開きは案内のアナウンスで「よいしょ、よいしょ、よいしょ」の

3回目で山首上人様は見事に樽を開かれました。

同時に色とりどりの風船が空を舞い新しい時代への

幕開けを感じさせます。大きな喜びと感動に包まれた境内では

樽酒が配られて島田行学上人の「乾杯」の音頭と共に山首上人様

及び境内より一斉に「乾杯」の声が発せられ、新しい山首上人様の

お誕生をお祝いする祝賀ムード一色となりました。

和服姿のお嬢さんから晋山記念お祝いの花束が山首上人様と

御庫裡様に手渡され皆さんから祝福の温かい拍手を受けられました。

 法音寺に集う参詣者一同による法音寺第3世法灯継承天童音楽

晋山大法要の儀式全てが終了しました。皆さん忘れていた様に

お腹が空いてきたようです。昼食は開山堂でゆっくりとご馳走を

頂きました。あちらこちらで奉仕者の方々のお世話になり

有り難い限りであります。また見覚えのある方もおられ楽しい一時を

過ごさせて頂きました。身延山のお土産コーナーも用意されて、

買い物を楽しまれる方もおられました。楽しい時間はあっという間です。

帰りの団参バス出発時間が近づいて参りました。

一人また一人と団参バスに乗られます。

晋山式は多くの皆さんが初めての体験だったんではないでしょうか。

すべては始祖杉山先生から始まり御開山上人へと繋がり、

日達上人そして日教上人へと、この大通結縁という

血脈は受け継がれたのであります。

この血脈が新しい山首上人様へと受け継がれ

脈々と繋がっていくという時代の移り変わりを、

なんと私達信徒は今日、見届けさせて頂く事が出来ました。

新しい時代への変遷と勢いを感じられた

今日1日だったのではないでしょうか。

時代は変わろうとも始祖のみ教えは永久に変わるものではありません。

法音寺三徳は現世安穏後生善処の教えであります。

その時代に合った広宣流布をと全信徒が

次の時代へと託されたのであります。

私達信徒は自分に出来る事で始祖のみ教えを

広宣流布を心掛け伝えていこう、と先師先哲への

御報恩謝徳を改めて思われたのではないでしょうか。

今日一日ご奉仕された方々有り難うございました。

晋山式団参を無事終える事ができました。

本当に信徒の皆様、御参詣を頂きご協力有り難うございました。

感謝、感謝の一日でした。

御仏の大慈大悲につつまれて法燈かがやく法音寺

始祖のみ教え受け継いで伝え奉らん後の世のたね

                          ( 通 信 員 )